オーツは、日経新聞10月19日の11面を読んで驚きました。  お湯が水より早く凍る場合があるというのです。  単純に考えれば、凍るということは零下まで温度が下がるわけですから、お湯(熱いもの)よりは水(熱くないもの)のほうが早いに決まっています。お湯の温度が下がったものが水なのですから。  70℃のお湯と30℃の水があるとします。これが0℃になる時間を計った場合、前者が30分、後者が40分というようなことがあるというわけです。同じ冷凍庫内に両者を並べて置いた場合ですよ。しかし、もしもこういうことがあるなら、70℃のお湯が冷えていった場合、30分以内には元30℃からスタートしたものと同じ温度になるはずで、その段階で、両者は同じ条件になりますから、元70℃のお湯から出発したもののほうが元30℃の水から出発したものを「追い越して」冷えていくというのは信じがたい現象です。  しかし、記事には北海道大学名誉教授の前野紀一氏が、条件さえ整えばお湯のほうが早く凍るはずと主張していて、驚きました。  ムペンバ現象というのだそうです。  記事では、雪氷学会が多数の有志を募ってたくさんの実験をし、科学的な解明をするとのことでした。こんな当たり前に思えることでも、意外なことがあるものですね。  ネットで検索してみると、ムペンバ効果という言い方がたくさん見つかりました。  7月に議論が起きていたのですね。オーツは知りませんでした。  wikipedia の記述 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%83%90%E5%8A%B9%E6%9E%9C だけでも十分理解できそうな感じです。  以下のようなさまざまな記事があり、 http://www.seppyo.org/st08/meeting.html http://sumidatomohisa.seesaa.net/article/107159792.html http://news.www.infoseek.co.jp/topics/entertainment/n_tv_show2__20080726_3/story/20080726jcast2008224115/ http://ch08371.kitaguni.tv/e587726.html http://ch08371.kitaguni.tv/e581383.html http://www.1616bbs.com/bbs/2007si22_thread_2.html http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/57d01b47ffffe3d078e4169764058f19 http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/33f0602d24decd83195a01ee49bcec54 http://written.4403.biz/m/index.cgi?mode=individual&eid=673 http://papillon99.exblog.jp/8619579/ http://papillon99.exblog.jp/8725159/ http://d.hatena.ne.jp/dice_que/20080720/1216542227 http://ohtsuki-yoshihiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/72_2893.html http://d.hatena.ne.jp/kuippa/20080802/p1 http://www.j-cast.com/2008/07/26024115.html http://begoodcafe.com/main/%E3%83%A0%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%83%90%E5%8A%B9%E6%9E%9C http://ameblo.jp/fireflysquid/entry-10117311341.html http://www.cml-office.org/archive/121683743476.html http://wiliki.zukeran.org/index.cgi?%A5%E0%A5%DA%A5%F3%A5%D0%B8%FA%B2%CC%2F%BF%E5%A4%E8%A4%EA%A4%AA%C5%F2%A4%CE%CA%FD%A4%AC%C1%E1%A4%AF%C5%E0%A4%EB http://archive.mag2.com/0000123744/index.html http://artemia.blog.shinobi.jp/Entry/398/ http://marunaka.jugem.jp/?eid=698 http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51335747.html 読んでいくのにも疲れました。  結論は? よくわかりませんでした。  忙しいときに、こんな記事を読んでいてはたまりません。時間の浪費かもしれません。しかし、疑問に思うと途中で止められませんでした。  オーツの考えでは、適当な温度のお湯を作るときに、沸騰させてからさますようなことをすれば、お湯の中にとけ込んでいる空気などがいくぶんかは抜けてしまうので、それが影響していると説明できるかもしれません。しかし、まさかそんな単純な話ではないでしょうね。  オーツが読んだ限りでは、 http://www.cml-office.org/archive/121683743476.html が一番まともなような気がします。実験結果がばらつくことを(一応)説明しています。これによれば、ムペンバ現象は起こることもあるし起こらないこともあるということになります。  しかし、オーツは、全体として、この話はうさんくさいと思っています。  雪氷学会の実験結果の報告を待ちましょう。